2008年7月27日日曜日

金継ぎと水指しのふた

舞藏屋玄さんです。こんばんは。

今日の夕方、雷雨がすごかったです。
雹でも降ったかというくらい音がすごくて、
落雷もかなり近かったようですね。

でも山並みを流れる雲、一筋の涼風、
雨上がりの風景のすずしさは格別です。

さて、少し前のことでした。
骨董好きの近所のご隠居に使い慣れた急須の注ぎ口を金継ぎの仕方を教わったお礼に
オークションで手に入れたという、うそかほんとかしらないけど、
江戸時代中期の水指の染め付けに、木のフタを作ってあげたことがありました。

これがその写真
水指

バーザイメープルにエボニーを象眼して、取っ手にブビンガをつけたもの。
使い始めのウッドレースで作ってみたけど、
工具に付属していた専用のバイト(刃)では上手く削れなかったですね。
最後は結局、サンドペーパーで仕上げ。
やはり、日本の挽き物師が使うろくろ専用のカンナでないとだめかな?
この専用カンナがネットでもなかなか見つからないですね。

まあ、でも初めてにしては上手く行ったと思っています。
最後は、蜜蝋で仕上げました。
メープルのしっとりした木肌が強調されてきれいです。

水指しのふたをふたの取っ手

で、件のご隠居はお茶はしない。茶道の心得が有るとも思えないので聞いてみました。

「これ、何に使うんですか?」

「玄さんは何に使うと似合うと思う?」

「う〜ん、自家製の梅干しかな?。」

「ワシはね、チョコレート! 孫が来た時に中身を当てさせるんじゃ。」

まあ、何に使うのも自由ですけど、生活習慣病にご注意を。(笑)

それから、しばらくして訪ねると、ピーナッツが入っていました。

2008年7月25日金曜日

木偏の漢字をいくつ読めますか?

森からの贈り物

はじめまして、舞藏屋 玄さんです。

世界的に原油価格が高騰して、ものみな値段が上がりはじめましたね。
輸送費や運賃だけではありません。

我々の日常生活のあらゆるものが
石油由来のプラスチックで作られていることに
今さらながら、驚かされます。

化石燃料の消費と燃焼は地球温暖化の原因ともなっています。
かといって、原油価格の高騰が温暖化の歯止めになるかというと、
それはちょっと違うようです。
カジノ化したオンラインマネーの暴走を制御する新たな社会システムが
必要なときかもしれません。

ともあれ、今地球は再生可能なエネルギー消費や低炭素社会への転換点を
迎えているといえるでしょう。

そこで身近な生活素材を石油由来製品から自然素材の木に置き換えて見ましょう
というささやかな提案をしています。

緑の森は私たちの命の水を貯えてくれるだけでなく、
再生可能な生産資源を供給してくれます。
木を扱うことにより
「森からの贈り物」に思いが届けばという気持ちで
日々、仕事をしています。

もともと日本は四季のある豊かな自然環境に恵まれた樹相の豊かな国です。
戦後の住宅需要による植林政策で、杉と檜の単一樹林となりましたが、
もともと様々な針葉樹や広葉樹が、生活の中で使われてきました。

木偏の漢字の多さに驚かされると同時に、
それだけの木の種類があるということに圧倒されるわけです。

下の写真は国産用材の多様な種類の木の見本に、その木の名前を切り抜いたものです。

あなたは、いくつ木偏の漢字を読めますか?
しかも驚くことにこれらの木は、工場で人工的に作られた製品素材ではなく、
日本のどこかの山林で育った樹木なのだということです。

森からの贈り物

(上の写真の漢字とよみ/画像の左から)
楓_かえで  柿_かき  樫_かし  
栃_とち  梣_とねりこ  楢_なら 
?_ひば   椈_ぶな  朴_ほう  
胡桃_くるみ  桑_くわ  欅_けやき

いくつ読めましたか?
身近な木製品でこれらの木が使われている製品を知っていますか?
そして、この板の切り文字から、樹木の姿を想像できますか?